猫型サラリーマンのススメ①~はじめに~
猫型サラリーマン、犬型サラリーマンとは何か?何故今や猫型サラリーマンの時代と言われるのか?猫型でも評価され勝ち抜いて行くためには一体何が必要か?超具体的対応策をまとめたシリーズのスタートです!
犬と猫の個性の違いは?
犬は元々は群れを作って生活してきた動物である。
関係に序列をつけ上下関係を重んじ、自分より強い相手に歯向かうことはあまりない。
飼い主をリーダーと認識し、協調性を有し強固な信頼関係を確立する。
リーダーの命令には絶対服従を常とし、リーダーに褒められることに無常の喜びを感じ、尻尾をちぎれんばかりに振って愛情表現する。
飼い主の恩を忘れず、例え何年か会えない日々があったとしてもしっかり覚えていて感動の再会を果たしたりするのである。
一方猫はそもそも単独で暮らしていた動物である。
また人間を「ただの大きな猫」と思っているという説がある通り、対等の関係と考えているようだ。
犬と違い、飼い主をリーダーとは思っていないのである。
気まぐれで個人主義で協調性はなく自由気ままだ。
呼んでも全然来ないくせに、こちらが仕事を始めるとパソコンのキーボードの上に乱入し、遊んで~~~と言わんばかりに寝転がったりするのだ。
また、「犬は人につき猫は家につく」と言われる通り猫は環境を重んじる。
環境が変わると記憶がリセットされるようだ。
例えば保護猫などで環境が変わった場合、前の環境での飼い主や餌をくれて懐いていた人などをすっかり忘れるそうである。
このように全く違う個性を有する犬と猫だが、同じくらい人気があり愛されている。
さて、サラリーマンを犬型、猫型に分けて考えてみると、意外な本質が見えて来るから面白い。
犬型サラリーマンと猫型サラリーマンとは
犬型、猫型をサラリーマンに当てはめてみる。
犬型サラリーマン、猫型サラリーマンである。
犬型サラリーマンの特徴は以下だ。
・声が大きく元気が良く明るくハキハキしている
・上司の命令、指示には絶対服従であり逆らうことはない
・自らの意思より上司、組織の指示で行動する
・目標の達成には全力を尽くし労をいとわない
・早出、残業、休日出勤も苦にしない
・自らが目立つことよりチームワークを重んじる
・アフター5や休みの日も上司や同僚との付き合いを大事にする
一方猫型サラリーマンは全く正反対である
・マイペースであまり積極的には話さない
・上司の命令や指示であっても意に沿わないことはやりたがらない
・組織や上司の命令、指示よりも自分の感性や意思で行動する
・集中するとものすごい能力を発揮するが、イヤな仕事は手を抜く
・残業や休日出勤はしない
・協調性に欠けあくまでも個人主義
・アフター5などの付き合いは積極的ではない
上司から見れば犬型サラリーマンは素直で可愛く御しやすい。
一方猫型サラリーマンは可愛げがなく扱いづらいように感じるかも知れない。
ところが、今や猫型サラリーマンの方が一目置かれ、評価されているのである。
日本に於いては長きにわたり犬型サラリーマンの時代が続いていたが、いよいよ猫型サラリーマンの時代が来たのだ!
しかし何故日本は犬型サラリーマンの時代が長かったのであろうか?
日本は何故犬型サラリーマン社会だったのか?
日本は犬型サラリーマンの時代が長かった。
これは日本の経済成長の歴史との関連が指摘されている。
日本の戦後復興の中では、アイデアや独自性よりも勤勉さや従順さが評価された。
欧米の技術を取り入れ追随することで発展を遂げて来たのである。
その環境の中ではアイデアや発想力よりも、勤勉性や協調性が求められたのだ。
終身雇用や年功序列、家族主義といった日本式経営の原点はここにあったと言えよう。
不満や意見を言うより手を動かしひたすら働くことが求められる時代だったのだ。
そんな時代には従順で何よりも主従関係、上下関係を重んじる犬型サラリーマンが評価されたのも当然のことなのだと思う。
チームワークを乱さず一心不乱に働く犬型サラリーマンは、日本経済の発展を支える最も重要なピースであったと言えよう。
また戦後の日本の教育システムや学校における部活動などを通しても、私たちは集団生活の倫理や上下関係の重要さを叩きこまれてきた。
これらのすべての環境が犬型サラリーマン主体となった原点と考えられている。
しかし時代は変わった。
単純作業はAIやマシンが代替し、既に事務系や作業系の人員などは大幅に削減されているのだ。
アイデアや発想力、柔軟性やオンリーワンの個性が求められているのである。
そうです!
遂に猫型サラリーマンの時代が到来したのです。
猫型サラリーマンになろう!
あなたがサラリーマンならば、ストレスが少なく、我慢せず、自由に言いたいことを言ってやりたいようにやる「猫型」の方が良いに決まっている。
しかし昨今の給与制度は評価(人事考課)と収入が連動したものが多く採用されており、猫型の事由気ままな態度では評価が得られづらいのかも知れない。
公平な評価を目指し企業では様々な人気制度を導入しているものの、直属の上司の心情などにどうしても左右されがちだからである。
入社同期であっても評価によって収入が大きく変わり、その差は大きければ2倍とか3倍となることもあり得る時代だ。
ならば会社、上司からの評価は高いものを目指すのは当然である。
自由気ままなサラリーマン生活を送りつつも、高い評価を得るのがベストなのだ。
猫はツンデレと言われる。
犬のように尻尾を振って飼い主に愛情表現するわけではない。
それでも猫は犬と同様に愛される。
当ブログでは愛され認められ評価される猫型サラリーマンのノウハウを極力現実的にまとめて行きたい。
そのために今回「猫型戦略感」「猫型メンタル」「猫型メソッド」という3つの概念をご提示することとしたい。
猫型戦略感、猫型メンタル、猫型メソッドとは
「猫型メンタル」は猫型サラリーマンの心の構えである。
猫は自由気ままなように見えて、実は自分のなわばりで如何に快適に暮らすかをしっかり考えているものだ。
それは飼い主やその家族など、自分のなわばりの中での住人との関係性だったり、多頭飼いの場合の他の猫との付き合い方だったりする。
また遊んで欲しい時の甘え方や干渉して欲しくない時の拒絶反応など、表情や仕草、尻尾の動きなどで様々な意思表示をしている。
猫型サラリーマンにおいても同様だ。
会社生活で如何にストレスを減らし、快適に生きて行くかは先ずは心の問題である。
更に猫型サラリーマンには「上司、周囲から愛され信頼され評価される」という目的が明確に存在する。
猫型で自由にサラリーマンライフを送りながらも、この目的を達成するためにはしなやかで強靭な猫型メンタルを有しつつ、目的を達成するためには具体的行動を変えて行く必要があるのだ。
その具体的行動の指針が「猫型メソッド」なのだ。
その意味では猫型サラリーマンは単に自由気ままなのではない。
しっかりとした戦略感=「猫型戦略感」を有し、戦って行かなくてはならないのである。
当ブログでは「猫型メンタル」「猫型メソッド」それぞれに、具体的な在り方をまとめて行きたい。
先ずはその背景にある「猫型戦略感」について次記事にてご紹介して行きます。