猫もサラリーマンも聞き上手だから信頼され愛される!
猫が信頼され愛される理由の一つに「聞き上手」が挙げられる。猫に話しかけることで癒され気持ちが落ち着く人が多いのだ。ならば猫型サラリーマンが目指すべき姿も聞き上手の達人であろう。そのノウハウが満載です!
猫は聞き上手だから信頼され愛される!
猫は雄弁ではない。
そっと傍にいて話を聞いてくれるのである。
そして時折ペロペロ舐めてくれたり、頭をグリグリ押し付けて来たりするのだ。
猫に癒されるとよく言われるが、これは猫が聞き上手であることが大きな要因ではないかと思う。
勿論猫はそんなことを意識しているわけではない。
ただ自分の気持ちが赴くままに行動しているだけなのだろう。
しかし猫は感情に寄り添うと言われる通り、自分が落ち込んでいたりすると、いつの間にか横に来てスリスリしてくれていたりすることがよくあるのだ。
これが猫が信頼され愛される大きな理由なのだろう。
ならば猫型サラリーマンの目指すべき姿も「聞き上手の達人」なのである。
実はめっちゃ難しい聞き上手!
「話し上手」の人は多い。
面白く場を飽きさせず人気があるようにも見える。
しかし話し上手が好かれているかと言えばそうでもない。
信頼感が薄かったり、煙たがられている人も結構いるものである。
雄弁な人は自己主張が強く傲慢に映る人も多いのだ。
しかし聞き上手の人はそうではない。
落ち着いて信頼できる雰囲気を醸し出しており、実はこちらのタイプの方が圧倒的に人気があるものである。
だが、実は聞き上手は相当難しいスキルである。
話し上手は必死に訓練すれば何とか出来るかも知れない。
聞き上手は訓練ではなく、しっかり決心して強く意識し腹を決める必要があるのだ。
聞き上手の方がめちゃくちゃストレスが溜まるからである。
否定や反論を極力抑えたり、感情を殺してソフトに対応しないとならないからである。
実はこれはめっちゃ難しくかなりツライものなのだ。
聞き上手に必要なスキルは「まず肯定する」こと!
聞き上手の達人になるには「まず肯定する」というスキルが必要だ。
(えぇ~?!何くだらねぇこと言ってんだよ?頭おかしいんじゃね?!)などと思うような、とんでもない発言を相手から食らっても、即座に頭から否定するのはご法度である。
「そうですよね」「なるほどですね」「ほんとうですね」「やっぱりそうですよね」などのフレーズを最大限に駆使し、まずはとりあえず肯定する必要があるのだ。
これは精神的には相当辛く苦しい。
だって(何言ってんだよ!頭おかしいんじゃね?!)などとイラっとしてるのに、顔には微笑みをたたえ、「ホントにそうですねぇ」などと言わなくてはならないからである。
相当腹をくくらなければ、簡単には出来ない芸当とも言えるのだ。
そして次に必要なのは「褒めること」!
次に必要なのは「褒めること」である。
聞き上手は相手に気持ちよく喋らせる達人だ。
気持ちよく喋らせるのに必要なのは、「肯定してから褒めること」である。
否定し罵倒すれば、相手は黙るか激高するしかない。
実は人間は反論したり貶したりする方が精神的に楽である。
自己を優位に置きたい潜在的願望があるからだ。
肯定し褒めることは相手を上位に置くこととなり、何となく負けたようで心理的ハードルがあるのだ。
相手が仕事の上司で力関係が歴然としていればそうでもないだろう。
しかし立場がほぼ対等以下の相手の場合、どうしても感情が先に立ち、肯定スキルが後回しとなってしまう。
気付かないうちにいつの間にか真っ向から否定していたりするのだ。
困った時はイエスバット法で乗り切れ!
そうは言っても何でもかんでも肯定できるはずがない。
絶対に違うと思うことを言われたら、何とか否定して修正しなくてはならないことも多い。
そんな時にめっちゃ有効なのが「イエスバット法」である。
これは、否定する場合でも一旦YESと賛成してから切り返す、というビジネススキルである。
営業マンなどが研修会でよく教えられるのでご存知の方もいるだろう。
「そんな面倒なことやってられっかよ。どうせ反対するなら結果は同じだろ?!」などと思われるだろうか。
いやいや実は全然違うのである!
人間は感情の動物だ。
最初にNo!と完全否定されれば、瞬間的に怒りの感情が湧いてしまったりするのだ。
そうなるとその後何を言っても素直に聞いてもらえはしない。
しかし「ホントにそうですよね」「私もそう思っていたんですよ」などと言って和らげておいてから「でも実は先日こんなことがありましてねぇ・・・」などと搦め手からじわじわじわじわ反論して行けば、結構理解してもらえて事なきを得たりするのだ。
実は恋愛も全く同じ!
「会話のさしすせそ」「さしすせその法則」をご存知だろうか?
めっちゃ異性にモテると言われており、結構知っている人も多いスキルである。
「料理のさしすせそ」を転用しており、困った時に即座に思い出せるので安心だ。
「さ」は「さすが!」
「し」は「知らなかった!」
「す」は「すごい!」
「せ」は「センスが良い!」
「そ」は「そうなんだ!」
つまりこれも、すべて肯定し褒めろと言っているのである。
何度も申し上げて恐縮だが、肯定して褒めるのはそんなに簡単なことではない。
だが、仕事もプライベートも恋愛も、聞き上手が有利なのだから、意識しチャレンジした方が全然得なのだ。
まとめ:聞き上手は腹さえ決めれば今すぐ出来る!
聞き上手はトレーニングよりも我慢強さで戦う神経戦である。
仕事でもプライベートでも、何度も頷きながらしっかり相手の話を聞きつつ、腹の中では反論や反撃の方法をじわじわ考え続けているのだから、こんなに手強いヤツはいないのである。
話し上手は、自分の話術で相手をKOするくらいの勢いでマシンガンのように言葉を発射しまくる。
相手がどう思ってるかなどは全くお構いなしである。
こちらの方が全然楽に出来るのだ。
話し上手は持って生まれた性格や、才能でそうなっている人も多いし、仕事などで努力に努力を重ねロープレなどのトレーニングで上達した人も多い。
しかし、聞き上手はそれらを超えて「聞き上手に徹する」「聞き上手のプロになる」「聞き上手の達人を目指す」と決心さえすればなれるものなのだ。
実に簡単だが超難しい「聞き上手の達人」。
これぞ猫型サラリーマンに備わった最強のメソッドではないでしょうか!