目指せちょい負け!猫型サラリーマンの最強交渉術!
会議や交渉事で相手を完全に論破するような戦い方は避けるべきである。猫型サラリーマンは「ちょい負け」を目指すべきだ。実はちょい負けこそが完全勝利なのです。リスクを避け最大の効果を取る猫型サラリーマンの交渉術についてまとめました!
猫は平和主義!
猫はなわばり社会に生きている。
猫社会にはボス猫などもいてあまり平等とは言えないようにも見える。
しかし実はボス猫は発情期の交渉優先権を持っているだけであり、餌に関して言えばかなり平等な社会と言われている。
餌の多い地域ではそれぞれの猫のなわばりは狭く設定され、餌の少ない地域では広くなるようだ。
基本的には猫は争いごとを好まず、平等になわばりが決まっている平和な社会を形成しているのである。
この姿をしっかり見習い、猫型サラリーマンも平和で穏やかな生き方をして行きたいものである。
犬型サラリーマンは吠えまくる!
会社では犬型サラリーマンが幅を利かせている。
声が大きく威圧的である。
例えば会議などでは目立とうとしてめっちゃ相手に吠え掛かる。
相手を論破することに執念を燃やし、とことん噛みつきまくるのである。
完膚なきまでに相手を叩きのめすことに喜びを感じ、常に徹底的に痛めつけ完全勝利を目指しているのだ。
そして勝つことで自分が目立ち評価が上がると信じているのである。
しかし実はこの行動には大きなリスクも包含されている。
恨みを買いやすいのだ。
確かに大きな会議などでは発言そのもので評価が決まる場合もある。
トップが臨席するような場合は緊張しつつも何とかこの場で強烈にアピールしたいと気負うものだ。
人の意見に噛みつき否定することで自分の優位性を表現したいと思い、とことん相手を攻撃するようなケースもよく見る。
しかしここで考えなくてはならないのは、いつ誰が自分にとっての利益提供者となるかわからないということだ。
論破し恥をかかせた相手が自分の上司となることだってあり得るし、恨みを買ったことで思いもかけないしっぺ返しを食らうことも想定できるのである。
昇格などの大切な局面で、悪い噂を意図的に流されたり、酷い場合は怪文書や人事への匿名の投書、2ちゃんねるやツイッターでの攻撃など、信じられない嫌がらせを受けたりすることが実際にあるのだ。
なので、相手をやっつけて完勝することが得策とは言えないのだ。
猫型サラリーマンはちょい負けを目指せ!
相手に反論する時は完勝する必要はない。
相手を立てた上で、自分の意見を淡々と述べるに留めるべきである。
例えば「○○さんの意見は間違ってます!」と吠えるより、「○○さんの意見は本当に素晴らしいと思いますが、見方をちょっと変えるとこういう考え方もあると思います」と言えば良い。
更に「私はこういう意見ですが、○○さんの仰ってることも本当に的を得てるので、もう一度組み立て直してみます」などと言って、相手を立てながらやんわり否定するような話法を使えば角も立たない。
会議だけではなく、社内での様々な交渉事でも同じことだ。
様々な相手のいるやりとりの中で目指すべきは「ちょい負け」なのだ。
完膚なきまでに叩きのめすのではなく、結論としては自分の主張を通しながら、相手の立場や主張を立てたカッコにしておくのである。
猫型サラリーマンは恨まれない!
犬型サラリーマンは予期せぬところで足元をすくわれたりする。
自分では意識しなくても恨まれ妬まれていることがよくあるのだ。
グループで生きる犬型サラリーマンは、意識せずとも個人の力ではなくボスの威光を借りていたりするものだ。
そして態度やものごしだけでも悪い評判が立てば打ち消すのは難しい。
賢く平和が好きな個人主義の猫型サラリーマンは、争いを好まず相手を尊重し、自分のなわばりを守るだけでじんわり評判を良くしているのだ。
そのことが自身の総合的な評価を上げることにつながっているのである。
まとめ:目指せちょい負け!猫型サラリーマンの真骨頂!
「ちょい負け」をゴールに据える人は少ない。
相手がいるとついつい絶対的勝利を目ざす戦いになりがちなのだ。
しかしこのことを意識するだけで敵を作ることがなくなり世界が広がるのである。
これぞ猫型サラリーマンの真骨頂と言えるメソッドだ。
ただの負けではなくしっかり戦略的に計算し尽されたちょい負けなのだから、見方を変えれば最も攻撃力と守備力を兼ね備えた強力な戦法である。
そうです!
ちょい負けこそが完全勝利なのです!