猫は群れを作らない!人に付かず等距離に!
犬は群れを作るが猫は単独行動だ。この習性の違いは何故生まれたのか?そして犬型サラリーマンと猫型サラリーマンの生き方の大きな違いは何か?どっちが得?犬型と猫型?スッキリわかります。
犬と猫の習性の違いは何故生まれた?
犬は集団で生きて来た動物である。
群れの中でリーダーをしっかり認識し従って行く習性がある。
これに対し猫は基本単独行動を好む。
他者の意向に左右されることなく、ただ自然体で自分の感性が望む方向に進むのみなのだ。
実は犬も猫も元を辿れば同じ祖先に行きつく。
6500年ほど前に生息していたとされる最古の哺乳類ミキアスである。
ミキアスは森の中で生活していたのだが、餌を求め森を出て草原に向かったのがオオカミとなり、そのまま森にとどまったのがヤマネコなのだそうだ。
草原ではより身体の大きい外敵が多く生息しており、生存競争の中では小型のオオカミが単独で戦うのが難しかったことから群れで狩りをするようになった。
一方森にとどまったヤマネコは自分より強いライバルが少なく餌を捕食できたため、単独で行動していくこととなったのだ。
これが現代の犬と猫の習性の違いにつながっているのである。
犬型サラリーマンは人について出世する?
犬社会はピラミッド型と言われる。
従来の会社組織と同じでトップに強力なリーダーがおり、その意向には絶対服従なのだ。
そのことで外敵と戦う際に強い組織力が発揮でき、戦力が飛躍的に向上するのである。
犬型サラリーマンも上司への強固な忠誠心や命令への盲目的な追従などの行動で信頼され可愛がられ評価を上げて来た。
強いリーダーの元に集い、グループで社内に強固な力を及ぼしたりするケースもあった。
所謂「派閥」である。
確かにこのように「人に付く」ことは出世への早道と言える。
特に社長になるような人材の派閥にいれば、望外の役職を手に入れることも可能なのだ。
しかしこの犬型の生き方は大きなリスクも伴う。
一つはリーダーが失脚した場合に共倒れとなることである。
これは実際に多くのサラリーマンが見聞きしてきた通り、会社ではしょっちゅう起きていることなのである。
そしてもう一つは「評判が悪くなる」ということだ。
人についている犬型サラリーマンはどうしてもリーダーの威光の元に調子に乗った発言をしがちだ。
虎の威を借りる狐である。
なので恨みや妬みの対象になりやすい。
またリーダーのライバル的なグループのメンバーとは、コンタクトすることさえ憚られたりするので世界が狭くなりがちだ。
他者から見ると明確に色がついてしまうのである。
勿論強いリーダーに庇護下にいれば出世しやすいのは道理ではあり、そのことを否定するものではない。
しかし無理に無理を重ねリーダーを盲信し服従する姿は美しいとは言えないだろう。
猫型サラリーマンは人に付かない!
猫の世界を見ると、複数の家で飼われているようなケースが存在している。
ある家では「ミーちゃん」と呼ばれ、別な家では「たま」と呼ばれ、様々な家を行き来しながら気ままに暮らしている猫が実際にいる。
複数の飼い主にお世話になって、それぞれ自分の飼い猫として愛されているのだ。
猫型サラリーマンの生き方もこの姿を目指したいものである。
フリーランスで是々非々で誰とでもコンタクトして飄々と振舞うのだ。
自分の個性を認めてくれるあらゆる人と自然に付き合うのである。
これは等距離外交とも言える行動だ。
ボスを決めることなく、グループに属さないことで、様々な人と接することが出来、自分の存在感をアピールして行けるのである。
共倒れのリスクもなく恨みを買うこともない。
猫はそもそも平和主義なのである。
まとめ:どっちが得?犬型と猫型?
すべては結果論であり正解はない。
犬型サラリーマンが一発勝負でひたすら盲従したリーダーが社長ととなり出世街道を驀進したケースもあるし、逆に失脚しその瞬間にサラリーマン人生が終わった人もいる。
ただし一つ言えるのは、正解がないのならばストレスが少なく自分らしい猫型サラリーマンの方が生きやすいということである。
長い長いサラリーマン生活の中である。
自分らしく飄々と生きる姿の方が美しいではないか。
そうです。
孤高の猫は歩く姿も美しいのです。